富士の樹海では磁石が狂う?

Talk about the survival situation in the box with a partner. What kind of problems would you face in each situation?       lost in a forest 

 富士山と言えば、日本でもっとも標高の高い山(3,776m)であると同時に、現在も噴火活動を続けている国内最大の活火山としても知られています。実際、1707年(宝永4年)の「宝永大噴火」など、過去幾度となく起こった大噴火によって、富士山の付近には大量の溶岩が堆積していますが、それらの溶岩は、ほとんどが「玄武岩(げんぶがん)」と呼ばれる種類の岩石で、その中には磁鉄鉱と呼ばれる磁性を持った鉱石を含んでいます。そのため、きっと「富士の樹海に行くと方位磁針が狂う」といううわさも、富士山が噴火したときに流れ出た溶岩が磁石の性質を持つことで、方位磁針が正しく機能しなくなるということから生まれたのだろうと考えられます。…とはいえ、実際に富士の樹海で方位磁針が狂うことはほとんどありません。たしかに、これらの岩石は磁力を帯びていますので、方位磁針を近づけると、その影響で方位磁針がわずかに狂うことはあります。けれども、針がクルクル回り続けて、方位がまったく分からなくなってしまうようなことはありませんので安心してください。樹海は足場が悪く、360度どこを見渡しても同じような景色なので、方向感覚を失ってしまい、道に迷って出られなくなってしまう人が多くいたのかもしれませんね。 「富士の樹海に行くと磁石が狂う」といううわさは真実ではないということがお分かりいただけたでしょうか。(転載記事)