approximate, near「近い」関係

 

TOEICスコア500点レベル 頻出単語100」でapproximateという語が出てきます。Iさんには守備範囲内の単語でしたが、語源的な解説が授業では出来ませんでしたのでこの場を借りてお伝えします。nearは「近い」。nextは「次の」「隣の」。実はもともとnearnighということばの比較級でしたが、それが独立してしまったものです。きき慣れないことばですがnighということばは今でもあって、辞書をみると「【副】ほとんど、近く、【形】近い、直接の、けちくさい、【前】~の近くに」と、nearと同じような意味を持つことがわかります。 nextは音の響きでも感じられるように、最上級です。「最も近い」から「次の」「隣の」という意味を表します。形容詞で使われるときはたいてい「the next ・・・ 」として定冠詞がつくのも納得できます。 neighborもそのnighの仲間で、bor(bour)は「住むところ」を意味していて、「近くに住む」から「近所、近隣」ということになります。 proximateも、もともと最上級形だったもので「もっとも近い」。 ap(adの異型=向かって)proxproxはラテン語の「最も近い」「直(じか)」のような意味。ここから、proximity(近接性)、それから「向かって」のap(ad) = to が頭について"approximate(およそ)"ということばが出てきます。 first"fore"(前方の)の最上級だったもので、「一番前」。 ちなみに、second"sequence"(続いて起こる)"seq"。一番の「次」だから。 「秒」のsecondも「minuteの次に小さい単位」だからsecond(もともとはsecond minute)比較級・最上級出身の単語はたくさんあります。(after,rather, etc.)それはまたこんど。